養蜂の初期費用って、高いの??安いの??

Uncategorized

副業を始めようかと考えたとき、最も気になることの一つに初期費用があげられるかと思います。

養蜂道具の資器材屋さんのホームページや養蜂関連のSNSで調べても、色々な人がいろいろなことを言っています。

何に従ったら良いのか、実際に養蜂をやったことがないのでなかなか判断はつきません。

無駄な出費はしたくないし、かといって途中で必要なものが足りないことに気づいて慌てるのも嫌なものです。

そこで、最初は誰からも教えてもらえる環境になく趣味から始めて、現在は養蜂場のプロの経営者として活動し、ありとあらゆる無駄と遠回りをした私。

そんな私が、余計な出費で無駄をせず、かといって途中で足りなくて困ってしまわないように、ドンピシャに必要な準備資器材を揃えられる金額を案内いたします。

そんな私の見積もりでは、養蜂の初年度の初期費用は12万円程度です。

最初に必ず必要なものとして、

西洋みつばち 10万円(2群)

ハイブツール(ミツバチの巣をいじるときに必要な金属製の板) 900円

面布 (ミツバチの攻撃から顔面を保護する防具) 1,100円

燻煙器 (ミツバチをおとなしくする煙発生器) 2,500円

巣枠(ミツバチに巣をつくらせる板。) 8,000円 (20枚合計金額)

合計 112,500円

セイヨウミツバチを2群にしたのは、1群で始めるより圧倒的に成功率が高まるからです。

そしてこの試算に夏の終わりに必要になってくるダニ剤やスズメバチ防除機を入れたとしても、ダニ剤 が4,840円。スズメバチ防除機が4,800円程度なので、合計 12,2140円 となります。

ネットで調べるとスターターキットなどが販売されていますが、最初から本当に必要とは思えないものも含まれていることが多い印象です。最初からというより、養蜂歴10年以上の私もいまだつかったことがないものもあったりします。本当に最小限で必要なものは、今あげたものになるかと思います。

そしてこの金額である12万円と聞いて高いと感じるか安いと感じるかは、その人の現在の状況次第ではあるので、なんとも判断はつきません。しかし副業を始めるうえで、見方によっては「かなり安い」部類に入るかと思います。

WEB系の副業では、パソコンだけでも10〜20万円。

人気のWEB系の副業と比べてみましょう。WEB系の仕事では、WEB制作にしろWEBデザインにしろ、必要最低限のMacbook proやWindowsのクリエイター向けのパソコンだけ20〜35万円程度のスペックのパソコンが必要です。そこに加えて作業効率向上のためのサブモニターであったりAdobe Creative CloudやFigmaといったツールの使用料が毎月必要になってきます。

そろそろで始める場合:約10万〜15万円

本格的に始める場合    :約20万〜35万円

といったところでしょうか。

ただ、例外的にライターに関しては基本的なスペックのパソコンで十分なので、5万円程度で済むでしょう。

養蜂であれば初期費用はその年に回収可能

かなり安い、とはいいつつも、養蜂とWEB系の仕事の初期費用は、そんなに大幅には変わらなくないですか??

と感じた方もいるかもしれません。

しかし、かなり安いと言ったのは、「見方によっては」というところです。

その見方とは、題名にもあるとおり養蜂であれば初期費用は初年度に回収可能であるからです。

つまり、初年度に12万円は十分に回収可能です。

かりに収益が12万円ぴったりで初期費用が12万円でプラスマイナス0であったとしても、手元に「スキル」「実績」「市場からの認知」が残ります。

これってかなりすごいコトです。

何かを経営したことがある方なら既にご存じかもしれませんが、どんなに小さなサービスや商品をローンチしても初年度が赤字でないことなど、普通ありえません。

何年かの事業計画や見通しのもと、赤字から徐々に黒字にもっていくように施策することが一般的です。それはフリーランスのお仕事や副業でもかわりありません。

それがプラスマイナス0。なんなら黒字にすらなる。しかも「市場に自分の成果物を納品した」という経験と実績が積める。

WEB系のお仕事で一年で20~35万円は回収困難

対してWEB関連でいえば、WEB制作やWEBデザインの学習に専念できる大学生であれば回収可能でしょうが、会社勤めの方がこれら初期費用を初年度で回収するのは非常に困難です

例えば、なんとか時間を工面して鬼勉強し半年でスキルを身に着け、残り半年で仕事を発注してくれるクライアントを探して仕事を獲得し、20〜35万円を半年で稼ぐ。これを1年間で完了させるのは現実的ではありません。

そもそも稼げる実務レベルのスキルが、果たして半年の細切れ時間で身につくものなのかどうか。それは非常に困難です。これはどんな職種であったとしても、なんらかの仕事を本業としてしたことがある人なら、お分かりになるかもしれません。

「WEB系は稼げない」というわけではありません

たびたびWEB関連の副業やフリーランスの仕事を比較例として出してはいますが、これらは単なる一つの例として挙げているだけです。「これらの仕事は稼げない」と言っているわけでは決してありません。

実際私もWEB制作やライターの仕事もしており、その仕事の楽しさや楽しみ方は、もしかしたら知っているほうかもしれません。

ただあくまで、最短で自由な生き方を実現する」という比較軸では、間違いなく養蜂のほうがオススメです。というお話です。

まとめ ~初期費用が回収可能でスキルと実績が残る養蜂がオススメ~

初期費用に法外な予算がかかるわけでもなく、しかもその初期費用すら回収できてしまう可能性の高い個人の養蜂業。

万が一何らかの原因で失敗してしまっても、12万円前後の損失です。12万円で人生が詰んでしまうことは、そうそうないかと思います。

人生を変えるチケットが12万円で買えるとなれば、もしかしたら安いといえるかもしれません

副業で何を始めようかと思案されている方には、養蜂を強くオススメします。

<


この記事を書いた人

西山リョウ

明治大学 政治経済学部 経済学科 専攻:労働経済学

大学3年次、4年時に「労働経済学」の研究室(ゼミ)に在籍。研究に研究を重ねた結果、「どうやら私は働くことが好きではない。」ということを発見する。

そして卒業後にふつうに就職しその後に地方公務員へ転職。そして会社勤め生活が精神的にいよいよ限界を迎えたころ養蜂家へ転身。

初年度から収益化。その後は生産するハチミツがふるさと納税の返礼品 になり、市の観光協会でも取り扱われる商品になる。 そして県立動物公園の養蜂コーナー設立の技術指導、コンサルを請け負い、はちみつ専門メディアの「はちみつ大学」のライターとしても活動中。

コメント

タイトルとURLをコピーしました